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育児プログラマーの日々のざれごと

「LIFE」「刹那」 (小沢健二)

限りなく突き抜けたポジティブ感が欲しくて、昨年末に手にとった二枚。

彼が活躍した当時は、正直言ってチャラチャラ感ばかりに目がいってしまい、なんとなく敬遠してたアーティストだったけど、今、ちゃんと聴いてみたら良かった。

歌詞の世界観が好きなのかもしれない。

ぼくらの住むこの世界では 太陽がいつものぼり
喜びと悲しみが時に訪ねる
「ぼくらが旅に出る理由」

左へカーブを曲がると 光る海が見えてくる
僕は思う! この瞬間は続くと! いつまでも
「さよならなんて云えないよ」

LIFE

LIFE

刹那

刹那

『プレゼンは「目線」で決まる』(西脇資哲) に書いてあったこと

西脇氏の書籍を読むのは、これが3冊目*1になります。 (随分前に読み終わっていたのですが、記事にするのが遅くなってしまいました)

過去の書籍とは少し異なる切り口で、プレゼンのノウハウが紹介されています。

プレゼンの目的

プレゼン=何を伝えるかをはっきりさせ、相手を動かすこと

「相手に物事を伝えること」はゴールではなく、さらに一歩進んで「相手に動いてもらうこと」、これがプレゼンの目的・ゴールだと言っています。

さらに具体的に、シナリオ作りのテクニックが紹介されています。

30対70の黄金比

前半の3割の時間を「課題提起」にあてています。残りの7割の時間で「本題」について語る。

「3割」というのはけっこう大きな割合です。1時間のプレゼンだとしたら 18分間を課題提起に当てろと言っているわけなので、かなり大きいです。 相手の意識を逃がさないように、真剣に最後まで聞いてもらうためには、課題提起がそれほど大事だと言っているわけです。

そして、その課題提起では、次のことを伝えるようにと紹介されています。

  1. なぜ"この話"が重要なのか
  2. なぜ"いま"伝えたいのか
  3. なぜ"私から"聞くべきなのか
  4. なぜ"あなたに"伝えたいのか

たしかに、この4点が抑えられていれば、聞く耳をこちらに傾けてくれるでしょう。

プレゼンの骨格を決める「A4一枚」シナリオ術

シナリオ作りの重要性に触れられており、A4一枚にまとめる形でのシナリオ作成方法が紹介されています。

  • 全体の流れを「接続詞」を交えた形の文章で書き出す(A4一枚)
  • 「接続詞」のところで文章を区切って、スライド化する

方法はどうあれ、「シナリオ作りが大事なので、プレゼンテーションツール(PowerPointなりKeynoteなり)をいきなり開くな」と言っているんだと思います。

相手の意識を活性化させる「さぐり」

何かこちらから投げかけない限り、聞き手はテレビでも見るような、受動的な姿勢でプレゼンに臨むことになります。

たいがいの方は経験があると思います。

退屈な思いをしながら、第三者的に座っているだけの時間。はやく終わらないかなと思いながらの時間。

この状態で始まったプレゼンは、聞く耳を傾けてもらえない状態が最後まで続きがちだと思います。

これを打開する策として「さぐり」が紹介されています。 この「さぐり」の目的は、「観客の温度感をたしかめる」+「相手の意識を活性化させる」ことであり、これを通じて、観客に「このプレゼンテーションの参加者である」という意識を持ってもらうことを狙ったものだそうです。

具体的には、聞き手と「やり取り」をしてみるのが理想であり、例として「挙手してもらう形式で質問する」ことが挙げられています。

ファクトとオピニオン

「ファクトをどう受け止めるべきなのか」について、聞き手の目線を誘導するわけです。

ファクト(事実)にオピニオン(意見)をつけて伝えることで、単に事実を伝えるだけに終始せずに、自らの意味付けを含めて、聞き手に届けることができるというわけです。

最終的には

伝えようとしている「もの/こと」に愛情を持つ

これに尽きるようです。とことん好きになって、その良さをたくさんの人たちに伝えたいというスイッチが入っている状態になること。

最近、これらのいくつかを試してみました

ちなみに、最近これらのTipsのうち いくつかを実際に試してみたんですけど、まさに「言うは易し行うは難し」でなかなか全てはうまくいかなかった印象です。なにごともそうですけど、機を見て何度もトライしないと自分のものにはならないなぁという感触です。

参考

人を動かすプレゼンの黄金比「30対70」とは? 聞きたくなるプレゼン・シナリオのつくり方|プレゼンは「目線」で決まる ― No.1プレゼン講師の 人を動かす全技術|ダイヤモンド・オンライン

www.amazon.co.jp

「荒木飛呂彦の漫画術」(荒木飛呂彦) に書いてあったこと

ジョジョの奇妙な冒険」の作者、荒木飛呂彦の著書。

奇抜な作品を描くと思われがちな荒木飛呂彦が、

僕自身は、『ジョジョは王道漫画だ』という自信を持って描き続けてきました。一見異色に思えても、ジョジョのどういうところが、なぜ王道なのか、これから具体例を挙げながら解説していきたいと思います

と書き進めます。

ドラゴンボールこち亀サザエさん等の作品を引き合いに出しながら、自らの漫画術を披露していきます。すごく深く研究して計算して作品を描いてることが読み取れます。

そもそも自分の作品を題材にしながら、こんなにも客観的に読みやすい文章を書けるというところも、さすが。

漫画は描かない人でも、参考になる部分が多いと思います。

メモの取り方

荒木飛呂彦先生は、何をメモしているのか。 | シゴタノ!でも紹介されていますが、メモの取り方について、次のように独特なノウハウを紹介しています。

大きく分けると、『おもしろい』と思ってメモする内容は三つに分けられます。①自分がよいと思ったこと ②自分とは違う意見や疑問に思う出来事、理解できない人 ③怖い出来事、トラウマになりそうな出来事

型を破るためにはまず型を知ること

そして、型を破るためには、まず基本となる型を知ってることが前提だということを繰り返し述べています。

  • もちろん必ずしもこの本にある通りに漫画を描かなくてもいいと思いますし、中には『これは違うよ』と考える人もいるでしょう。けれども、『違う』というのはあくまで『道』を知っているからこそわかることです

  • 時代と共に絵を発展させていくためには、こういう思い込みを積極的に打ち破っていかなければなりません。そのためには、やはり絵の基本を押さえておくことが絶対に必要なのです

たしかに、今の世の中、今のやり方に批判的な発言や行動をしたくなるシーンはよくあると思いますが、その発言や行動に説得力を持たせるためにも、まず自分が基本を抑えていることが当然重要でしょう。基本を抑えずに理想ばかりを追い求めて好き勝手を言うのは論外なのでしょうね。

自らを修正していく心がけ

さらに、キャリアの上にあぐらをかかないことの重要性にも言及しています。

キャリアを積んでいくと、知らないうちに美意識が固まってしまって絵が古くなりがちですから、時々、美の客観的な見方を学び直し、美意識を修正していくといいと思います

キャリアの上にあぐらをかくのではなく、そのキャリアが凝り固まらないようにしているんでしょうね。頭がさがります。

イデアについて

  • 『アイディアは尽きないんですか?』と聞かれることもありますが、アイディアが尽きるというより、自分の興味が尽きるからアイディアがなくなるのだと思います

イデア自体ではなく、その対象への興味を持ち続けられるかがポイントだとのこと。たしかに。

読んでみて良かった

漫画術なんてカンケーないから読んでも仕方ないよなーと思ってたのですが、同僚さんが持ってるのを見かけたのでお借りして読んでみました。漫画を超越した内容がたくさん含まれていて読んでみて良かったと思います。

2015/05/26,27 「de:code 2015」に参加してきました #decode15

昨年に引き続き、日本マイクロソフトの開発者向けイベント「de:code 2015」に参加してきました。

年1回ペースくらいでもよいので、この手の参加機会を定期的に持てることは大事だなと感じる今日この頃です。

というわけで、覚書として、聴講したセッション一覧だけ記事にしておきます。 「Azure Machine Learning」と「Windows 10 IoT」と「Windows 10 Mobile」が気になっているところです。

Day1: 5/26(火)

  • Keynote Session 「進化するエンジニアへ~テクノロジが創りだす未来と価値~」
  • SPL-001: de:code special session ~マイクロソフトが考える5年後を見据えた技術提言~
  • WIN-011: Windows 10 アプリ開発解説 Part1 ~基礎編~
  • SPL-002: マイクロソフトとサイバー犯罪との戦い ~デジタルクライムユニットとデータセンター管理~

Day2: 5/27(水)

関連記事

「エキストラ・イニングス 僕の野球論」(松井秀喜)

父親に借りて読みました。

元メジャーリーガー松井秀喜による、自身の現役人生を振り返る文章が綴られています。「何を考えながらプレーしてきたか、どういう気持ちで周りの人に接していたかという部分」を書いたそうです。

各文章からは、生き方に対して悟りを開いているような、松井秀喜の人間性を垣間見ることができます。

人間万事塞翁が馬」とでも言うような、彼の人生哲学を感じませんか。 はやく指導者としての活躍を見てみたいです。

  • 野球と同じで勉強でも仕事でも失敗はあるだろう。もしそこで駄目だったとしても、取り組みが確かなら、本人に分からない別のところで成功に近づいているのだと僕は考える
  • 要は互いに相手の視点からものを見ようとする姿勢があれば、意図は伝わるということだ。指導者が圧倒的に強い立場にいて従うのが当たり前だと、どうしても意図は伝わりにくくなる
  • 常識と思われていることを突き詰めれば、中には覆ることもあるのだろう。 ...(中略)... 誰かがより良い『正解』を見つける可能性はいつでもある
  • 誰も永久に勝ち続けることはできない。敗戦は付きもので、スポーツは人生の早い段階でそういう感情を乗り越える訓練をする場でもある
  • 悔しさという感情と、敗戦を未来に生かす論理的思考は別のものだ。忘れられない。だから人生の糧になるのだ。失敗から生まれる悔しさや恥ずかしさがあれば、人は自分を見つめることになる。そういった感情を簡単に忘れない方がいいのではないか
  • 悔しい思いで夏を終えた選手たちは、忘れられない敗戦が胸にあることが生涯の財産なのだと思う
  • 物事が思うように運ばないのはストレスかもしれない。ただ、うまくいかないことよりも、それで怒ることの方が嫌だと思った。自分がいらつくことがあったら、それが一番嫌。だから良く言えば受け入れる。悪く言えば諦める
  • マイナスを考えだしたらきりがない。だから試合にはプラス材料だけを頭に入れて臨む。...(中略)... その代わり練習ではマイナス思考を持ち、自分に足りない部分を徹底的に考えた

金沢の坂めぐり

今週のお題ゴールデンウィーク2015」

というわけで、NHKブラタモリ(金沢編)に触発されて、ゴールデンウィークのとある一日をかけて「坂」をテーマに金沢をブラブラしてきました。

金沢には美しく歴史ある坂道がたくさんあります。金沢の坂道については、こちらに詳しい説明や美しい写真が載っていて分かりやすいです。

金沢の高低差

車を使う日常生活の中でも金沢の高低差には十分に気付くことができますが、今回すべて徒歩で移動したので高低差をさらに実感しました。 「小立野台地」の周辺を巡るような感じで歩きまわったのですが、拠点病院である金沢大学病院が台地の上に立地していることを再確認できる旅でした。

「坂を巡る」というテーマ

「坂を巡る」というテーマだけを設定して金沢散歩したわけですが、その周辺には色々な観光地もあり十分に金沢観光になると思います。予定を立てないブラブラ金沢観光にいかがでしょうか。

あと、自撮り棒を持っている人が多いなーってことと、金沢に外国人観光客が増えたなーってことが発見でした。

というわけで、今回めぐった坂たちです。

1.鶴間坂

坂の上に高校や大学のキャンパスがあるので、学生さんたちがよく利用します。

2.上坂

兼六園の料金所のひとつになっています。

3.真弓坂

こちらも、兼六園の入り口のひとつに位置しています。

4.桂坂

こちらも、兼六園の料金所のひとつになっています。

5.美術の小径

坂ではないので変則的かもしれませんが、高低差を表すひとつとして入れました。森の中に急な階段が付いており、その脇を水が流れています。高校生の頃に汗をかきながら繁華街のほうへ降りていっていた記憶があります。

6.八坂

ここはかなり急な坂でした。

7.木曽坂

ここが今回まわった中では一番見つけにくかったです。石碑にも「木曽の山中のような幽すいな所なのでこの名がついた」と書かれており、当時から奥深く静かなところだったのだろうと想像させます。

まだまだたくさん

以下に紹介されてる金沢坂道打線によると、まだまだメインなところは行けていないことになるので、今後もチャンスを見つけて坂道めぐりを続けて行こうと思います。 kanazawasaka.com

ちなみに、この日の総歩行距離は 24.11kmでした。

「アジャイルの魂2015 アジャイル開発者18人の物語」 #AgileJapan

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AgileJapan(アジャイルジャパン)の拡散

これは、2015年のAgileJapanで参加者に配布された小冊子だそうです。
アジャイルジャパンに参加しなかった方々に向けて情報を「拡散」させることを狙って作られたそうです。

というわけで、僕も、参加してきた同僚に借りて読んでみました。

小冊子の構成

この冊子は、アジャイル開発に関わっている18名の方々による寄稿で構成されています。

第1部は「アジャイルの秘伝」として、アジャイルについての大局的な説明などの寄稿が詰め込まれています。
第2部は「アジャイルの現場から」として、色々な立場でアジャイル開発に取り組んでいる方々の体験談が紹介されています。

第2部の方は、机上論だけではないリアルな体験も含めて書かれており、実際現場でアジャイルを試行しようとする時に参考になる部分があるように思います。

というわけで、気になったところをメモしておきます。

気になったメモ

  • 日本の多くの企業では、ウォーターフォール開発が主流です。これからもウォーターフォール開発がなくなることはないでしょう。しかし、ウォーターフォール開発では成功が難しいプロジェクトが増えていることも事実です。
  • プロジェクト管理のゴールは『資源を有効かつ効率的に運用して、動くソフトウェアをエンドユーザーに提供する』ことである。計画を守ることやプロジェクトの進捗を報告することはゴールではない。これらは正しくゴールに向かっているかを判断するために必要な項目である。
  • アジャイルとは、お客様のビジネス価値を最大化するための「考え方」や「姿勢」である』と定義しました。
  • 一方、ITサービスを実現するシステムを作る場合には、特に環境変化の激しい状況では先を見通すことができないため、少しずつ作って確かめながら次のステップに進むやり方がよい。
  • 報酬のインセンティブは、(略)、創造的な仕事では逆効果であり、成果を高めるのは、内的な動機づけにもとづくアプローチである。すなわち、重要だからやる、好きだからやる、おもしろいからやる、なにか重要なことの一部を担っているからやる、というものである。
  • (KPT失敗例として)「図6が『言ったもの負け』の典型的な形です。(中略) 日常的に時間のプレッシャーが強く、改善の必要性は感じているが、改善案を出すと、出した本人が実施しなければならないようなときに起こりがちです。
  • 市場に自社のブランドが浸透すると、安易に仕様変更して既存顧客を失うリスクを避けるようになるという意識です。この段階では、経営者はたいてい、すでに展開しているサービスや製品の仕様を変更して既存顧客を戸惑わせるよりも、マーケティングを活用して未開拓のユーザーを新たに獲得するため、チャネルの拡大戦略に切り替えようとし始めます。
  • 組織風土という観点から見れば、アジャイルソフトウェア開発宣言はビジネスのライフサイクルのうち成熟・衰退期を迎えている組織風土と非常に相性が悪いことが想像できます。
  • もし、テスターが、どのようなフィードバックを設計側に返すかを明確に説明し、それに合意できれば、設計はそのためのドキュメントを作るというのである。これは素晴らしいはなしで、アジャイルを真に理解できたのは、この瞬間だと思う。

読んでみたい方は...

ちなみに、この小冊子、追加購入やPDF版といった入手方法もある(準備中)のようなので、気になる方はぜひチェックしてみてください。 (もちろん、周りにアジャイルジャパン参加者がいれば手っ取り早いですけど。)

twitter.com

小冊子情報

2015年4月16日 初版第1刷発行
編集:アジャイルジャパン2015実行委員会
制作:株式会社マナスリンク
印刷製本:昭栄印刷
表紙題字:平鍋健児
デザイン:前川智也
Copyright(C) 2015 Manaslink
Printed in Japan

執筆者一覧

  • 和田 憲明
  • 小井土 亨
  • 前川 直也
  • 山下 博之
  • 天野 勝
  • 古川 和年
  • 原田 勝信
  • 田野口 大樹
  • 高柳 謙 (gaoryu)
  • 廣政 圭
  • 松本 拓也
  • 長岡 桃子
  • 大中 浩行
  • 粕谷 大輔 (@daiksy)
  • 半谷 充生
  • 懸田 剛
  • 渡会 健
  • 永田 敦
  • 関 満徳