「ITストラテジスト 合格テキスト 2015年度 (情報処理技術者試験対策)」
ITストラテジスト - koda-album で書いてたとおり、とりあえずテキストっぽいものを買ってみた。
受験したり合格したりすることが目的ではないので、問題解法を意識せずにザッと全体を見渡せる感じのをチョイスしてみました。
まずは、どんなような事柄が守備範囲なのかを知るところから始めてみます、といった感じです。
過去の自分に助けられる
なんでもマイナスにとらえたら、それだけで思考停止しちゃうので、できるだけ逆手というかプラスに考えられるようになりたい。
というわけで、過去の自分のメモを載せるかたちで、過去の自分に助けてもらおうと思います。
ロケーション的マイノリティ性によってもたらされる不利益にばかり目を向けてグチってるのではなく、利点に目を向けるようにしたいと思っています。なにかあるはず。きっと。
とか。
サテライト(衛星)として公転したり時には独自に自転しちゃえばよいし、もしくは太陽の光を浴びて光っちゃえばいいだけ。まぁ、一人じゃできんけどね。
とか。
「過去の自分に助けられる」というのは不思議な体験ですが、ハッとする感覚を覚えます。もっとブログ(技術的な記事)を書くと更にそういう体験が増えるような気がします。
ITストラテジスト
IPAが定める対象者像は、こんな感じ。
高度IT人材として確立した専門分野をもち、企業の経営戦略に基づいて、ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて、情報技術を活用して改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者。また、組込みシステムの企画及び開発を統括し、新たな価値を実現するための基本戦略を策定・提案・推進する者 (ITストラテジスト試験(ST))
ひとことでは「経営とITを結びつける戦略家」と表現されていた。
別にそんなヒトになろうとしてるわけじゃないけど、新たな視点を得るためにそういう知識を持っていても面白いかなと思って、試しに少々かじってみようかと。
物事の舵取りを考えるトレーニングも兼ねるつもり。
武器とか道とかの話
特定の対象に対する話ではなく、大きな出来事に対する時の一般論として書きます。
そもそも
そもそも目の前で起きている出来事が、どれだけのインパクト(ここでは自分自身に与えるインパクト)を持つものなのかを素早く認識できる感覚(とか知見)があることが前提だし、
それを察知して、疑問解消とか防衛のためにアクションとったりできることも前提だとは思うんですけど、
不安→きっかけとして利用する
大きな出来事(公私問わず)があったりすると、
- 自分が本当にやりたいことはなんなのだろうかとか
- 居場所とか
- 行く末とか
- 持っている武器とか(それがこれから先の場所でも通用するのか)
- 持つべき武器とか
- 持ちたい武器とか
なんかそういう系のことに対して不安を持つ*1んですけど、むしろ、そういうことを考えるきっかけにしちゃえばよいのかなとも思ったりする。
歩き方の工夫とか
なんだかんだ言っても一定の組織においては、実際、道は与えられることが多いんだけど、その道が自分の意思とかけ離れていたり(とかヤバそうな道だと感じたり)したときには、与えられた道を単に歩くんじゃなくて、与えられた道に対して歩き方を工夫するようなことも必要になってくるんじゃねぇかと思ったりする。
つまり
つまり、変えられないことはそのまま受け入れて、変えられることは変える努力をしましょうということですかね。
*1:なにも感じないのであれば、それはそれで別の価値観なのかなと思います
「外資系エリートのシンプルな伝え方」(澤円)
著者の澤円さんは、日本マイクロソフトのテクノロジセンター長であり、また、コミュニケーションやプレゼンテーションをテーマにした企業向け研修も行われている方です。
2014年のde:codeの場でセミナーを拝聴させて頂いたのですが、非常に柔らかな語り口でありながらも、観衆を力強く話の中に引き込むような、そんなお話ぶりだったことを記憶しています。
さて、本作ですが、表紙をめくると以下の文章が目にとまるようになっています。
シンプルであれば4つのメリットが手に入ります。
- 「大事なことが明らかになる」
- 「誰でも気づける」
- 「多くの人に伝えてもらえる」
- 「どんな人にも等しく伝わる」
どのようにシンプルにするか、どうすれば本質が伝わるのか。
本書では、そのポイントを突き詰めてみました。
シンプルであることの優位性は、感覚的にも経験的にも理解しているつもりですが、このように短く明快に言われるとさらに納得性が高まります。
いきなりシンプルさの力を見せつけられる形です。
その後、ぐいぐいと内容に引き込まれます。
- 「得意技は何か?」と考えるときのポイントは"他者への貢献"です。独りよがりであってはいけません。「得意技は、他者が認定するもの」とも言い換えられます。
- 自分と相手以外に、三番目のペルソナ(登場人物)をつくって、その人の思考パターンを「第三極の視点」として想像してみるのです。
- (メールを)「読んでもらう」→「理解し、行動してもらう」へ
- 何よりも先に、「どうしてほしいのか」を明らかにします。どういう目的で送るメールなのかを、必ず冒頭部分で伝えます。
- 確信がつかめない、文章の長いメールは避け、事実と自分の意見(分析、予想)は、混在させずに、ハッキリ分けて書きます。
- 「発言しない人は、何も考えていない人と等しい」という価値観も知っておきましょう。
- たわいのない会話でも、「今、話をしている『この場』『この時間』というのは、もう二度とないんだ」と意識するだけで、確実に、その空間における会話の質が高まります。
- 会話は、「質問」と「反応」がセットになって進行していくことで、物事の理解が深まったり、迅速に目的が果たされたり、より威力を発揮できます。
- 「プレゼンテーションが終わったあとに、しっかりと相手の心に残って、しばらくの間その人の中にとどまり続けるもの」これが、プレゼンテーションの「核」です。
「今を大事に生きること」にまで触れるとは想像していませんでした。
たしかにシンプルさが行き着く先はそこなのかもしれません。
物事の捉え方は全天球型だという話
ある1つの出来事があったとき、その捉え方はヒトによって千差万別だと思う。
誰かが言ってたような気がするけど、ものごとは全天球型、つまり360度どころか、球のように見る方向によって様々な見え方がある。
例えば
例えば、春は別れと出会いの季節なわけで、これまでの仲間が散り散りになってしまうこともあるでしょう。
残念だ。さびしい。不安だ。と、短絡的にとらえることもできる。
逆に、散り散りになるからこそ、今までとは違う付き合い方や、今までとは違うアプローチが選択肢として増えるというふうに前向きに考えることもできる。
どうせなら
どうせなら前向きにとらえたいものだし、 自分では変えらないことは素直に受け入れて、自分で変えられることに対して集中したい。
自分の力が及ばないような出来事に対してあーだこーだ考えている暇があるほど人生は長くない。(って誰かが言ってた気がする)
「エバンジェリストの仕事術」(西脇資哲)
著者の西脇資哲さんは、日本マイクロソフトのエバンジェリストであり、また、西脇さんの「エバンジェリスト養成講座」というプレゼンテーション講座にはITエンジニアを中心にファンが多いことで知られています。
私自身も西脇さんのセミナーをこれまで3度ほど聴かせて頂き、その物事の魅力的な伝え方に魅了された1人です。(プレゼンの神様 - koda-album)
さて、本作ですが、「エバンジェリスト西脇資哲の作り方」とでも言えるような内容に仕上がっていまして、一気に読んでしまいました。
前作*1がプレゼンテーションの指南本だったのに対して、一転して、今作は西脇さん自身の伝記的テイストだったと言えます。
タイトルには「仕事術」とありますが、どちらかというと、いかにして今の「エバンジェリスト西脇資哲」が作り上げられたのか、そのキャリア、考え方、仕事の取り組み方が綴られているという感じです。
- 企業における自分の存在価値は、自分でつくり出していくしかないのだ。
- 自分の存在によって、上司がこれからどういうふうに変わっていくのか、会社がどう変わっていくのかを説明することが大事だ。
- ボールを自分が握っていることほど無駄なことはない。
- 開発者、技術者へ向けたプレゼンは「仲間目線」が鍵
- 経験を重ねるためには、行動を起こすこと。面倒くさがり屋は致命的だ。とにかくすぐ行動に起こすこと。
小さい頃から自分が好きだったこと、今やりたいこと、これからの15年でやりたいこと。それを忘れずに、スピーディにアクションしていくことが大事なんでしょうね。